校長  梶原 恵

校長  梶原 恵

VUCA (変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代、子どもたちを取り巻く環境もめまぐるしく変化しており、 教育界も2020年度の大学入試改革を筆頭に、日本の教育の「あり方」が大きな変革期を迎えています。
通信制高校の需要が急速に高まると同時に、不登校児童生徒数も年々増加の一途をたどっているため、「不登校」の増加と「通 信制高校」の需要が比例して、あたかも完全にリンクしているように見られがちです。しかし私は必ずしもそうではないと思っています。

社会が求める人材や社会の仕組みの多様化が子どもたちにも影響し、通信制高校の「学び方」が前向きな選択肢の一つとして、選ばれているのだと思います。高校生活を自分色にカスタマイズし、「人」としての広さや深さを学ぶチャンスにあふれている通信制。一つ一つの課題を自分で見つけ、自分にとって最適または納得できる答えを探究する通信制。自分なりの「正解」を導くことは容易ではありませんが、模索しながら葛藤することが、自立や成長の大きな一歩となります。

日本全国のサポート校は、そんな皆さんの模索を支援し、葛藤に寄り添うために安心で安全な場つくりを目指しています。それぞれ特徴あるサポート校で皆さんが自分色を作り出し、高校生活というキャンバスに「自分」を描いていけるように、私たちは全力でサポートし、応援し続けます。
こころ未来高等学校と関わることが、皆さんにとっての「スタート」のきっかけとなったら嬉しいです。
※VUCA (ブーカ): 変化が激しく、あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が発生する将来予測が困難な状態